- 原則として、人に映画は勧めないと決めている。
- 例外として、人に勧める映画
- 恋する惑星という映画の概要
- 恋する惑星の主題
- 恋する惑星の表現
- 恋する惑星の1年後に発表された、天使の涙という映画について
- まとめ
原則として、人に映画は勧めないと決めている。
人に、映画は勧めないということを、自分は決めている。
何故ならば、1時間半から2時間、連続で時間を取られる。
映画がつまらなくても、映画館の部屋の中から、途中で出て行くのは
難しい、何故なら、暗いから。
歩きにくいし、忘れ物をしたら取りに帰るのがめんどくさい。
だから、僕は、人に映画を勧めないと決めている。
例外として、人に勧める映画
例外は存在する、大体の場合。例外が存在しないときは、絶対という枕ことばを
つける。今回は、その例外で、恋する惑星という映画を、映画館で見ることを
勧める。音楽を、いい音響で聞いてほしいから。
もう一つは、ただの映画ではなく、1994年の香港という場所、時間、
失われたものを、描いているドキュメンタリーのようなものだからだ。
当時の香港は、消えた、1999年に中国に返還されたから。
1994年の香港の人々は、5年で中国に返還されるという、
失われる方向に向かって生きていた。
ドキュメンタリーや歴史の一部分として、見ていいものといえる。
傑作、これは、1994年の香港を、まとめ上げたという点で、
香港の当時の魂が濃縮されているから。
恋する惑星という映画の概要
香港が舞台の恋する惑星という映画がある。
舞台は、香港、1994年の話。
1994年に生まれた。23日間で取られた映画だ。
1994年の香港というその時間を切り取った映画だ。
とてもいい映画だ。2022年に4Kバージョンが出て、リバイバル上映された。
2024年も前半にリバイバル上映されていた。
そして、2024年9月にも上映される。上映期間は1週間ぐらいなので、
見かけたら、すぐに見に行くといい、
9/6(金)から1週間、日本では上映されている。
毎年、上映すべきである、これは言える。そして、毎年、何回も見に行くべきである。
恋する惑星の主題
恋する惑星は、1994年の香港ということで、描くべきものが、決まっている映画だ。
1999年に中国に返還される、そのため、自由が消える、これは間違いない。
そのため、自由を求める人は、アメリカ大陸西海岸、アメリカカリフォルニア、
カナダバンクーバー、とうとうに渡る必要がある。
そのような大きな決断が、香港という場所には、満ちていた。
これが、その当時の人の最大の関心ごとだった。
だから、語学や飛行機がとてもとても、香港の人には大切だった。
そして、期限が決まっている。
この語学、飛行機、期限、これらが、とても大きなテーマとして、
何回も何回も繰り返される。
この三つを美しく、見るための映画だ。実は、この観点から、誰が監督でも、
方針は変わらないと言える。
この主題をうまく、作品に落とし込むのが、技術であって、それは高い技術を必要とする。
このように、テーマがはっきりとしているから、23日間で撮り終えることができる。
100万人単位で、同じことを考えていた香港の人の、魂(ソウル、soul)の
声が聞こえる映画だ。
恋する惑星の表現
恋する惑星は、消えて行くもの、喪失、期限がある。
それらは、いろいろなもので表現される。
その表現は、ネタバレになるので、触れない。
喪失や期限、人々の魂が、僕らの目に見えるもの、見えないけど、音楽のような
音によって、表されている。
表現を楽しんでほしい。
あなたの魂(ソウル、soul)に届いてほしいなと思います。
恋する惑星の1年後に発表された、天使の涙という映画について
恋する惑星の1年後に、もともと恋する惑星とセットで作られる予定だった、
天使の涙という映画がある。こちらは、恋する惑星という、傑作の後に、生まれた、
つまり、伝えるべきテーマ(1994年の香港、期限がある、喪失。喪失のために、飛行機に乗って遠くに行かないといけない、大きな喪失)
を描き切った、その人が何を伝えればいいのだろうか。
つまり、天使の涙の方が、より、製作者、監督の個人的な方針が出るものと言える。
何故なら、皆がやるべきことと認識されていることは、
やり切っているからだ。
個人的には、天使の涙は、とても重たい傑作だ。
見るのに、体力がいる。とても濃厚で、恋する惑星を10回、20回見て、一度、
天使の涙を見る感じで、ちょうどいい。
悲しい話ではない、むしろ、親と子のホットする話だ。(この解釈は人によると思う。)
しかし、監督の考え、心の深いところが出ていると思う。その深さ、個人的深さが
脳にズシンとくる、脳を揺さぶる。そのため、めったに見ようとは思わない。
脳の中で、自分の心で、消化できない気がしている。
まとめ
恋する惑星は、1994年の香港を描き切った、傑作。とても、切れ味のよく、
サクッと、説明して、さらっと、期限や、喪失感を表してくれる。
その技法の美しさを感じれる映画、とても素晴らしい。
2024.9.6初稿。