風が吹くときという映画が2024/8/2からリバイバル上映されている。
この映画を見てきた。
ロンドンを訪れる時は、ロンドンから少し離れた片田舎を訪れてみようと思う。
内容
イギリスのロンドンから少し離れた片田舎に住む、年金暮らしの夫婦が主人公。あらすじは以下のwikipediaを参考にしてほしい。1982年に書かれた漫画が原作で、
アニメ映画は1987年に公開された。
2024年にリバイバル上映された。
37年前の作品だ。
これは映画館で見た方がいい映画だ。
理由は、音楽をデビットボウイが手がけていて、気持ちが入っている。
もう一つは、当時の環境が映画館で味わえる。
今のテレビやスマホのネットフリックスよりも
映画館で見ていた人々の気持ちが味わえるから。
感想
映像表現が凝っていてよかった。ところどころ、役者の視点で描かれるところが良かった。
ストーリーは、ほとんど二人しか出てこない。それで90分持たせるのだから、練られたものだ。
夫婦の物語だ。夫は政府を信じきっている。妻は、ところどころ、原爆対策作業の中の疑問点を夫に伝えるが、夫は流す感じだ。
イギリスは、プロテスタントの国でキリスト教徒だがカトリックではなく、個人の力が重要視される。個人ではどうしようもない問題は、イギリス王室や政府に責任を
投げるしかない、そのようなメッセージを感じた。この夫婦が悪いとかは感じなかった、
それは、個人でどうにか考えるプロテスタント、個人で考えられない問題=原子爆弾、
に対して、善良な市民であっても、有効な打ち手がないことを感じた。
日本の場合
この映画の原爆対策は、イギリスで実際に政府が当時伝えていたものだ。政府を信じて行うと良くないということが映画の一つのメッセージである。
日本はどうだったかというと、以下の記事のように、原子爆弾が落ちても
気にするなという具合だった。
2024/8/7初稿